認知症予防には歯周病対策を!
歯周病と認知症の関連は近年注目を集めてきています。
認知症対策につながるとして、歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを九州大などの研究チームが解明しました。
「アミロイドベータ」はたんぱく質で、通常は脳内のゴミとして短期間で分解され排出されますが、これが少しずつ脳に蓄積していくことでアルツハイマー型認知症が発症し、症状が進行していきます。
2017年に歯周病の原因菌やその毒素が血管を通じて体内に侵入することで、アミロイドベータが体内でつくられて、脳に蓄積することが解明されました。今回の研究では、歯周病菌に感染するとアミロイドベータを脳内に運ぶ「受容体」と呼ばれるたんぱく質の数が約2倍に増えて、脳細胞へのアミロイドベータの蓄積量も10倍に増えたということです。
つまり、歯周病になると、
歯周病菌が体内に入りやすくなる
↓
アミロイドベータがつくられる+脳へ運ばれやすくなる
↓
脳へアミロイドベータが蓄積されやすくなる
↓
アルツハイマー型認知症の発症・進行が早くなる
ということです。
実際に、暗い部屋に入れば電気ショックを受けることを学ばせた記憶実験では、正常なマウスは5分間明るい部屋にとどまり続けたが、歯周病菌に感染したマウスは約3分で暗い部屋に入ってしまい、記憶力低下が裏付けられる結果だったということ。
研究チームの武洲(たけひろ)・九大准教授は「歯周病菌が、異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになった。歯周病の治療や予防で、認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性がある」と話しています。
成人の8割以上がかかっているといわれている歯周病。
では歯周病にならないためにはどうすればいいのか?
最も有効なのが定期的に歯科健診に行くことです。
日本歯科医師会が行った「⻭科医療に関する⽣活者調査」によると、⻭科健診は「先延ばしするほう」(52.7%)が過半数となり、4⼈に3⼈は「もっと早くから健診や治療をしておけばよかった」(75.7%)と後悔しているという結果が出ています。
歯周病はたいした症状が出ないことも多いので、気づかないうちに進行しやすい病気です。痛みがないからと放置せずに、しっかりと定期的に歯科健診に行きましょう。
かみ合わせが悪いことも認知症に悪影響を与えます。
一回噛むことで歯の近くの血管が圧縮されて約3.5mlの血液が脳に送り込まれると言われています。しっかり噛むことができないと脳への血流が低下し、アミロイドベータもゴミとして分解・排出されにくくなります。そして、神奈川歯科大学の研究で、歯がほとんどなくても義歯を入れることで噛むことができると、認知症になるリスクを4割抑制できるということが明らかになっています。
噛んで脳に血流を送ることも、かみ合わせがしっかりしていないとなかなか難しくなってきます。
NPO法人日本咬合学会の会長である私の青木歯科医院では、心身の様々な症状の原因となる咬み合わせ(顎ずれ)を治すことで、脳への血流増加による認知症予防はもちろん、頭痛や首こり、肩こりなどの不定愁訴の改善、顎関節症の症状、うつ症状の解消、老化の防止など、様々な効果が期待できる治療をおこなっております。
当院では無料個別相談会を実施しております。
<日程> <要予約>
10月 3日(土) 13:00~ 終了しました。
10月10日(土) 10:00~ 終了しました。
10月11日(日) 10:00~ 終了しました。
10月17日(土) 13:00~ 終了しました。
10月18日(日) 10:00~ 終了しました。
10月24日(土) 13:00~ 終了しました。
お一人様につき30分程度。
要ご予約。
かみ合わせ治療は入れ歯の方でも大丈夫ですのでぜひ一度当院にご相談下さい。
フリーダイヤル:0120-11-55-99
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