これからのシーズンは行楽・スポーツを楽しむ方も多いと思いますが、今回は「歯が折れたときの応急処置と費用」についてお話します。

スポーツの試合中にぶつかり折れたり、転倒して地面に強く打ち折れたなど、色々なことがあるでしょう。

 

「少しだけ欠けた」「大きめに欠けた」「根本に近い部分から折れた」「歯茎の中で折れている」など、色々なパターンがあります。特に出血が伴う場合にはパニックになりそうですが、あわてない事が重要です。

 

あわてずに、まずは折れた歯を捜しましょう。

折れた歯を元通りに治すことは難しいですが、欠片を治療に使うこともあります。

折れたらすぐに歯科医院に行くことをお勧めしますが、それが無理な場合、大切なのは保管方法です。

歯には乾燥が大敵です。

 

できれば、体液に近い生理食塩水に漬けることをお勧めします(薬局で数百円で購入可能です)。

折れた患部が気になり、ついつい触ってしまいますが、手についた雑菌が患部に移り、炎症を起こしてしまうケースがあるので、なるべく触らないようにしましょう。

▲子どもは特に歯が折れやすいので注意が必要です。

 

歯がぐらつく場合なども、自己判断で抜いたり、やたらと触ることは避けましょう。

治るケースでも治療が難しくなります。

 

痛みが伴う場合は、市販の鎮痛剤を服用してください。

自己判断でむやみに治療するのはお勧めできませんが、痛みをガマンする必要はありません。

 

どのような状況でも、なるべくは早めの受診を心がけて下さい。

一番最悪なのは、折れたまま放置することです。

▲当院では学会などない限り、土曜日(午前中)も診察いたします。

 

治療の方法は保健診療と自由診療があります。

 

保険の場合、歯科用樹脂・コンポジットレジンで折れたり欠けたりした歯の部分を埋める治療法です。保険適用のため安価な治療で、一度の通院で治療を完了することができます。

ただし、コンポジットレジンは自然な仕上がりが難しいうえ、劣化すると変色してしまう欠点もあります。
また、接着面積が小さいので強度が弱く、噛む力がに耐えられず取れてしまう可能性もあります。

 

自由診療の場合、折れた歯の欠片を特殊な接着剤を用いて、元々あった場所に接着する治療法です。すべての欠片が元の状態に戻せるわけではなく、必要に応じて樹脂であるレジン充填しながら仕上げます。
自費診療となりますが、シンプルな治療法であるため比較的治療費は安く、数千円で済む場合が多いです。

 

治療は可能だとしても、一番は折らないこと。

なるべく気をつけて、転んだりぶつからないよう心がけましょう。

 

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