「丸山咬合医療シリーズ」
Ⅰ、身体の不調はすべてアゴズレが原因
⑫アナトミートレインにおける舌骨筋群(ぜっこつきんぐん)の重要性
ディープフロントラインと関わりの深い筋肉は全身にたくさんありますが、アゴを見たときに重要なのは「舌骨筋群」(ぜっこつきんぐん)です。
アゴの下にある舌骨筋群は、下アゴとのど(咽頭)の間にある舌骨という骨につながっている筋肉の総称で、頸部の前方にあることから前頸筋とも呼ばれています。
舌骨を挟んで上にあるものが上舌骨筋群(顎二腹筋、茎突舌筋、顎舌骨筋、オトガイ舌筋)、下にあるものが下舌骨筋群(胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋)と呼ばれ、舌骨上筋群は頭部に、舌骨下筋群は体幹に付着しています。
頭部と体幹を結ぶ舌骨筋群は、アナトミートレインでもディープフロントラインの上の起始部に位置しています。
このような関係から、アゴのズレは舌骨筋群を介してディープフロントライン、そして全身の筋膜ネットワークに影響し、全身のゆがみにつながると考えられます。
すなわち、下顎骨がズレて頸部に近い筋膜が引っ張られると、それによって筋肉が異常な方向にゆがめられ、さまざまな問題が生じるという説明が成り立つのです。
参考文献:「咬合革命」、「知られざるアゴの秘密」丸山剛郎先生著
竹内由恵様と対談したラジオ番組はこちら
歯のかみ合わせ顎関節症専門クリニックのHPはこちら
マウスピース矯正ガイドのHPはこちら