Ⅰ、身体の不調はすべてアゴズレが原因

  ⑩アナトミートレインについて
 
アナトミートレイン(筋筋膜経線/きんきんまくけいせん)とは、全身の筋肉のつながりを示す概念で、イギリスのマニュアルセラピスト(マッサージ治療の専門家)であるトーマス・マイヤーを元に、姿勢や動作を安定させる方法を解剖学的に示しています。

「筋骨」という言葉がしばしば使われるように、私たちは、身体の全体的な構造を決めている組織として筋肉や骨のことはよく知っています。
しかし身体には、筋肉や骨と並んで全体の構造を支えている重要な組織があるのです。
 
最近、「第二の骨格」として注目されるようになってきた「筋膜」は、ひと口に言えば筋肉を包んでいる薄い膜です。
あまり実感されにくい、それゆえほとんど無視されてきた組織ですが、筋膜は主要なあらゆる筋肉の周囲をぐるりと包んでおり、全身に網のように張りめぐらされています。
その網の構造を分かりやすく描くと、複数の筋膜が連結して全身を覆っており、ほかの物に例えるなら「ボディースーツ」という言い方がピッタリです。
現在、筋肉のつながりを示す筋筋膜経線は12本とされており、そのうち一般に重要と言われている基本ラインは次の4本です。

①浅層フロントライン(SFL)
②浅層バックライン(SBL)
③ラテラルライン(LTL)
④スパイラルライン(SPL)
アナトミートレインという言葉は、解剖学的(アナトミー)なこの筋膜のラインを、鉄道線(トレイン)になぞらえて表現しているのです。
 
参考文献:「咬合革命」、「知られざるアゴの秘密」丸山剛郎先生著
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