「丸山咬合医療シリーズ」
- Ⅰ、身体の不調はすべてアゴズレが原因
⑦全身に対するアゴの位置を診る丸山咬合医療
丸山咬合医療では、「全身に対するアゴの位置」をテーマにしています。
ご存知のように、歯科では虫歯や歯周病を治療するほか、歯並びやかみ合わせを治すことがあります。
悪い歯並びを良くする治療や、上の歯と下の歯がズレてしまっているときに、噛み合わせをよくする治療がガタガタ歯などの不正咬合(ふせいこうごう)の歯列矯正です。
丸山咬合医療で目指しているアゴの位置は、この一般的な不正咬合矯正で得られるアゴの位置とは意味合いが違います。
一般に、歯科医師がかみ合わせを診る際、上の歯と下の歯のかみ合わせを上アゴを基準にして診断し、下アゴの位置を決めています。
しかし、少し首が傾いたりしていた場合、上アゴを基準に治療すると下アゴもズレてしまいます。
そうではなく、まず全身に対してアゴの正しい位置を決めることが大切なのです。
このブログで「アゴ矯正」または「アゴズレの矯正」という場合は、一般的な歯並びの悪さの歯列不正の矯正の話ではなく、全身に対するアゴの位置の矯正、全身健康顎位(がくい)への是正を意味しています。
そして、丸山咬合医療のもう一つの大きな特徴は、アゴの「機能運動」を重視している点です。
アゴの「機能運動」と言われてもピンとこないと思うので、説明します。
アゴの動きは限界運動と機能運動に分けられます。
大きく口を開いたりして、前後左右に限界まで動かすのが限界運動です。
それに対して日常的に行っている「噛む」「飲み込む」「話す」といった動作が「機能運動」です。
従来の歯科では、かみ合わせの調整をする際にも限界運動に目を向けていました。
しかし、普通の人が毎日何百回も繰り返し行っているのは、咀嚼や会話などの運動機能のほうです。
つまり、肝心なのは機能運動であり、その動きが正しく行われているかどうかによって、アゴの位置を診断するべきなのです。
参考文献:「咬合革命」、「知られざるアゴの秘密」丸山剛郎先生著
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