ペットして大人気のネコですが、虫歯になるのでしょうか。
最初に答えをいうと、通常なら「ならない」です。
私たち人間は食べ物をモグモグと咀嚼してから飲み込むので、奥歯はすりつぶすことに適した臼状の歯が隙間なく並んでいます。そのため、細かくなった食べカスが隙間に入り込み虫歯菌の温床になってしまいます。しかし、猫の奥歯は山状になっており、食べ物をハサミのように切り裂く形状で、歯と歯の間隔が空いています。奥歯同士が密に接することが無く、上下で合わさる面積が少ないため、食べカスが残りにくく、構造自体も虫歯菌には住みにくい環境なのです。

でも、上記の答えの前に「通常なら」とありました。
虫歯菌は糖を好みます。炭水化物の中にはでんぷん質が含まれ、このでんぷん質はアミラーゼという酵素により糖へと分解されます。しかし、猫は肉食動物なので、炭水化物の摂取が少なく、さらに、口内にアミラーゼが無いという2つの特徴から、虫歯菌が住めない環境となります。このような意味で「虫歯菌は猫の口腔内に存在しない＝虫歯にならない」というわけです。

しかし、可愛いからと糖類を多く含んだものや、人間の食べ物を食べさせると虫歯や歯周病になりますのでご注意を！
万が一ネコちゃんが虫歯や歯周病になっても当院には治療は無理ですからね。。念のため。
その場合は獣医さんでお世話になってください。

 

 

 

青木歯科医院