「丸山咬合医療シリーズ」
Ⅰ、身体の不調はすべてアゴズレが原因
⑪知られざるもう一つの骨格「筋膜ネットワーク」
ディープフロントラインの重要性
アナトミートレインでは、全身にある大小約600もの筋肉が、筋膜のネットワークによって一つにつながっているととらえます。
前回のブログに掲載した四つの基本ライン①浅層フロントライン(SFL)、②浅層バックライン(SBL)、③ラテラルライン(LTL)、④スパイラルライン(SPL)以外でも、筋筋膜経線(きんきんまくけいせん)は解剖学的に重要な働きをしています。
その一つであるディープフロントラインは、数々のラインに囲まれていて、筋膜ネットワークの要のようにも見えます。
このラインに横隔膜が含まれることから、ディープフロントラインは呼吸の動作にも大いに関係していると考えられます。
また、腸腰筋(ちょうようきん/大腰筋・小腰筋・腸骨筋)が含まれることから円滑な歩行をつかさどることや、体幹部の自律神経と密接につながっていることから、自律神経のコントロールにも関わっていると考えられます。
ディープフロントラインは、その位置と形状から姿勢を維持する機能として次のような役割を担っていると考えられます。
・頸部と頭部のバランスを保つ
・胸部を安定させ、呼吸のリズムを整える
・腰椎(ようつい)を前から支える
・下肢を安定させる
・足の土踏まずに当たる内側縦アーチを引き上げる
参考文献:「咬合革命」、「知られざるアゴの秘密」丸山剛郎先生著
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